藤田 信子 先生
聖路加国際病院 麻酔科 医長
インタビュー実施日:2023年5月23日
(オンラインにて)
日本内視鏡外科学会「内視鏡外科手術に関するアンケート調査- 第15回集計結果報告 -」によると、内視鏡外科手術総症例数は1990年の2,370件から2019年の291,792件へ増加をみているとの調査結果がある1)。腹腔鏡下手術はロボット支援手術の開発・普及に先行して、多くの外科手術で急速に一般化しつつあるのが現状であろう。低侵襲、良好な術野確保、癒着の抑制、鎮痛の必要性の低下、早期離床、早期退院などメリットも多い一方で、気腹という腹腔鏡下手術特有の手技による特異的な注意点にも対処が必要となる。
今回は、腹腔鏡下手術の実施において、メリット・デメリットを概観し、デメリットを最小に、かつメリットを最大に引き出す麻酔管理のノウハウについて、聖路加国際病院の藤田信子先生にご解説いただいた。
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