名古屋大学医学部附属病院
2022年10月7日 Webインタビュー
分子標的薬などの開発、新たなレジメンの登場、支持療法の進歩などによりがん薬物療法の治療成績が向上し、高齢化も相まって、がん薬物療法を受ける高齢がん患者が増えている。
名古屋大学医学部附属病院の満間綾子先生によれば、高齢者は同じ年齢でも身体的、心理・精神的、社会的に多様であり、統一したスケールによるリスク評価が重要となる。ただ、高齢者機能評価を全患者に実施するのは現実的に難しい面もあるという。そのような中、同院では平成31年のJCI(Joint Commission International)*認証に伴い、入院患者を対象としたスクリーニングによるリスク評価を開始した。同院の化学療法部の概要や高齢者への対応、高齢者機能評価などについて詳しく伺った。
* JCIとは、1994年に米国の病院評価機構の国際部門として設立された非営利組織で、「医療の質」と「患者安全」を国際的な基準で評価することを目的とした機関です。厳格な審査基準を有し、世界で最も難易度の高い認証機関として知られています。
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満間 綾子 先生
化学療法部 病院講師