河野 崇 先生
高知大学医学部 麻酔科学・集中治療医学講座 教授
インタビュー実施日:2022年9月30日
(オンラインにて)
現在、手術・周術期医療にかかわる医師・医療従事者の率直な問題意識はどのようなものだろうか?新型コロナウイルス感染症の問題はさておき、おそらく、手術を受ける患者の高齢化と、予後への心配が大半を占めるのではないだろうか。文献化された資料は存在しないものの、National Database (NDB) オープンデータのデータなどから手術を受ける患者の半分以上が65歳超えの高齢者であるという現実がある1) 。いうまでもなく、高齢者の手術では周術期管理が難渋する場合も多く、特に、周術期・術後遠隔期の認知機能への影響が無視できない問題である。そこで、術後認知機能障害の予防・治療戦略に見識を持つ高知大学の河野崇先生に、麻酔科医・周術期医療にかかわる医療従事者が実践すべきポイントをお聞きした。
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