
岡本 卓 先生 愛し野内科クリニック 院長
糖尿病患者さんでは、血糖コントロールの悪化による高血糖状態が持続すると糖尿病性腎症を発症し、さらに腎機能が悪化すると腎代替療法が必要となります。しかし、プライマリ・ケア医の多くは腎臓病を専門としていないことから、積極的に腹膜透析(PD)を導入しようという医師はまだ少ないのが現状です。そのため、患者さんは仕事を諦めたり、趣味や生きがいを失ったりするなど、生活の質(QOL)の低下を来すケースも少なくありません。そこで今回、腎臓病の治療を専門としていない当院がPD診療を開始した経緯や、PD診療を通じて感じたことについてご紹介します。
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