
山本 卓 先生新潟大学医歯学総合病院 血液浄化療法部 病院教授
透析患者さんが抱える課題の1つに、運動機能の低下が挙げられます。運動機能低下は転倒や骨折のリスクを高め、日常生活動作(ADL)および生活の質(QOL)を低下させるだけでなく、生命予後にも悪影響を及ぼします。加えて、ロコモティブシンドローム(locomotive syndrome;LS)やサルコペニア、フレイルとの関連が指摘されています。このような背景を踏まえ、透析患者さんのADL およびQOL の維持・向上に有用な運動療法について解説します。
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