
神田 英一郎 先生川崎医科大学医学部 学長付特任教授
透析患者さんの栄養管理では生涯を通じた取り組みが必要ですが、持続可能な到達目標(Sustainable Development Goals;SDGs)を設定すれば、患者さんはより充実した人生を送ることが期待できます。また、日本では高齢化の進展に伴い、低栄養の透析患者さんにおいてサルコペニアやフレイル、認知症などの合併率が上昇し、こうした合併症の予防管理の重要性も指摘されています。このような背景を踏まえ、透析患者さんの低栄養の現状を紹介するとともに、日本透析医学会の学術委員会栄養問題検討ワーキンググループが開発した栄養学的リスクを評価するツール(nutritional risk index for Japanese hemodialysis patients;NRI-JH1))について解説します。
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