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急性血液浄化

急性血液浄化 概要

急性血液浄化

(1) 急性血液浄化とは

急性血液浄化法は、主に急性腎障害(acute kidney injury; AKI)患者に対して蓄積する水分・老廃物除去を目的に用いられるが、敗血症性ショックなどの疾患や病態に対しても様々な病因物質除去を目的として研究され発展を遂げています。

 

(2) 急性血液浄化の種類1-2)

1) 持続的血液浄化療法 (CBP)~一日当たり24時間持続的に行うことを開始時に設定した場合とする。不可抗力で24時間施行できなかった場合も持続的とする

2) 持続的腎代替療法 (CRRT) ~ 持続的に、腎補助を目的とした血液浄化法

 ① 持続的血液濾過 (CHF) (CVVH)
 ② 持続的血液透析 (CHD) (CVVHD)
 ③ 持続的血液濾過透析 (CHDF) (CVVHDF)
 ④ 持続緩徐式限外濾過(SCUF)
 ⑤ 腹膜透析 (PD)

3) 間歇的腎代替療法 (IRRT) ~持続的でない場合は、すべて間歇的とする。開始時に中断することを設定している場合は間歇的とする。IRRTは、間歇的に、腎補助を目的とした腎機能代替療法1-2)

 ① 血液透析 (HD)
 ② 血液濾過 (HF)
 ③ 血液濾過透析 (HDF)
 ④ 限外濾過(ECUM)
 ⑤ SLED-f

4)アフェレシス療法1)

 ①血漿交換 (PE)
 ②血液吸着 (HA) ~直接血液と吸着材を接触させて吸着を行う。濾過膜への吸着は含まない。
 注)直接血液潅流(DHP):血液吸着と同義語である。

 

(参照)
1)日本急性血液浄化学会「急性血液浄化法に関する名称・用語」試案
2)原田俊和:最近の技術 血液浄化法 新生児集中治療室(NICU)領域の血液浄化法の進歩 人工腎臓41巻3号 2012

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