急性血液浄化
「株式会社ヴァンティブ」は、2024年5月1日に「バクスター株式会社」より社名変更しました。
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Critical care領域において重症患者の腎補助療法として普及している持続的血液濾過透析(CHDF)をはじめとする急性血液浄化法は、主に急性腎不全(最近では急性腎障害:acute kidney injury; AKIと呼ばれます)や敗血症性ショックなどの疾患や病態が対象となる治療です。
AN69ST膜からなるセプザイリス®(Cytokine-adsorbing Hemofilter)は、治験にて重症敗血症及び敗血症性ショック患者を対象にサイトカインを吸着除去することで生存率の向上に寄与することが示され、持続緩徐式血液濾過器の特殊型として販売が開始されました1)。
セプザイリス®は、数時間ないし数日間にわたり持続的に血液濾過を行うことにより、血液中の尿毒物質、その他の有害物質の除去、及び血液中の水分、電解質を緩徐に除去・調整、さらにサイトカインを吸着除去し、病態の改善をはかることを目的とした持続緩徐式血液濾過器です。
1) Shiga, Hidetoshi, et al. "Continuous hemodiafiltration with a cytokine-adsorbing hemofilter in patients with septic shock: a preliminary report." Blood purification 38.3-4 (2014): 211-218.